勉強会 2024年3月30日(土)
☆13:10~14:20 若手向けレクチャー①(東工大 水谷義弘先生)
タイトル「SHMが機械と構造物の設計と維持管理を変革する」
この講演では従来の機械と構造物の設計および維持管理と非破壊検査の関係をふりかえります.その後,今後のDX時代において,機械と構造にSHMを導入することで,これまでの設計と維持管理を変革できる可能性について説明します.講演の内容は次のとおりです.
- SHMとは
- 時間依存形破壊を考慮したこれまでに機械と構造物の設計(安全寿命設計,フェールセーフ設計,損傷許容設計)
- 安全寿命設計が必要な機器と構造物へのSHMの適用
- SHMとCBM
- SHMとAI
- 健全性評価から健全性制御へ
☆14:30~15:40 若手向けレクチャー②(神戸大学 阪上隆英先生)
タイトル「赤外線計測に基づくインフラ構造物の維持保全技術」
赤外線を用いた不可視情報の可視化や温度分布計測に基づき、インフラ構造物の維持保全技術の開発事例を紹介します。
☆15:50~17:00 特別講演(島根大学 尾原幸治 先生)
タイトル「高エネルギーX線回折を用いたガラスの構造解析と車載用蓄電池の非破壊分析」
講演者は島根大学材料エネルギー学部へ赴任するまで、大型放射光施設SPring-8にてビームラインサイエンティストとして約12年ガラスやアモルファスなどの乱れた構造分析に従事してきました。その構造分析方法の紹介と最新の研究例を中心に紹介します。さらに、100KeV以上のSPring-8の高エネルギーX線を用いることで、車載用蓄電池等の大型デバイス中の劣化状態も非破壊で分析可能となります。講演者が関わった当該研究例についても紹介します。